技術リファレンス

メーカーからの資料や特殊な商品の情報を提供します

2020年8月26日 (水)

ブルズアイのリアクティブストリーキーのテスト

新入荷のブルズアイ2971「ペトリファイド・ウッド(ストリーキー)」を試験焼成します。
(下写真は焼成前のシート)

ネットショップはこちら
https://www.glasstrek.jp/eshopdo/refer/vidGTBUF2971.html
0029710030falt1

この2971は、フュージングする相手のガラスによって色調を変える面白みのあるガラスです。1019レッドリアクティブ・クリアをベースに、鉛や銀などの成分を加えて作られています。

ペトリファイド・ウッドは珪化木と言って、条件が重なってできた木の化石のことですが、染みこんだ成分によってランダムにガラスと同様の発色をします。ネーミングがうまいと思いました。

ベースになっている1019は銅や銀で発色されたガラスや銅箔、銀澄とフュージングすると窯変するリアクティブガラスのひとつです。2971は縞模様の部分で自己窯変もしますので、流れの場所による意外な発色が楽しみでもあります。

ブルズアイ社の作例では、0161ロビンズエッグブルーをベースにしてテストピースを作っていましたので、おそらくこの組み合わせが一番「映える」のだろうと推測しますが、今回、当教室では透明系と不透明系との反応を見るため、下のような組み合わせを作って焼いてみます。

Img_2797

●上の二枚が2971です。ストリーキーですので場所によって濃淡があります。

●左下は、外側が0116不透明ターコイズ、内側が1408透明ライトアクアブルー、真ん中が1101クリア

●右下は、外側が0104不透明アイスブルー、内側が1416透明ライトターコイズ、真ん中が1101クリア

焼成が完了したら、続編アップいたします!

2020年2月 3日 (月)

ダイクロのサンプル焼き上がりました/クリアダイクロの裏表

先月初めに用意していたダイクロのサンプルはとっくに焼き上がっていたのですがアップし忘れました💦

ついでにクリアダイクロの裏表の話も。

Img_2396

上が焼成前、下が焼成後です。ハンドリューターで色名を刻印しておきます。シールだと剥がれてしまってわからなくなりますので。

黒のガラスにおいて焼いたサンプルのうち、右上の”GR/MG"と”BC”は他と違った感じに焼けてるのがおわかりでしょうか。

ダイクロは、酸化金属などの皮膜をガラス表面にコーティングしているので、クリアベースのダイクロには、裏表ができてしまいます。

焼くときに、コーティング面を上にしたものと下にしたものでは、ガラスの厚み分、焼上りの見え方に差が出てくると言うわけです。

先に示した”GR/MG"と”BC”は、手違いでコーティング面を下にして焼いてしまったので他と違って見えています。

 

 

Img_2346

クリアダイクロのコーティング面の判断には反射を使います。

よく使われるのは、ボールペンのペン先をガラス面にタッチさせてみて、ペン先がくっついて見える像ならばコーティング面、離れて見えるならコーティングされてない面というものです。

この写真では、ガラスに貼ったシールの影が浮いて映っているのがわかります。つまりシールが貼ってある方がコーティングされてない面ということです。

アクセサリーなどダイクロを組み合わせて作るとき、裏表を慎重に置いていかないと、焼き上がったときに思わぬ結果になりますので、どうぞご注意ください!

このダイクロのサンプルパックはWEBショップで販売中です。定番のクリアベースやパターンダイクロの他、特注でブラックベースや膨張96のものなど用意可能です。是非お問い合わせください!

https://www.glasstrek.jp/eshopdo/refer/cid1s16m0.html

2015年8月 8日 (土)

教室キルンの故障<FTHのメッセージ>

このところ連日焼成していた深胴タイプのほうが故障しました。

コントローラーのメッセージは

Fth

「FTH」。"Fail To Heat"、加熱に失敗してるサインです。これはコントローラーが温度を上げようとしてるのに、実際の炉内温度がその通りに上がってこないときに起きるエラーです。

原因はいろいろあるのですが、多いのはリレーの故障です。(後述しますがこの連日の暑さのせいではないようです)

通常のパラゴンの窯では、スイッチを入れるとカチカチというリレーの動作音がするほか、「ジー」とか「ブーン」とか音がします。これは、電熱線のコイルが磁性を帯びて震えて鳴る現象で、電熱線に電気が流れている証拠の音です。温度が高くなると鳴らなくなります。

この音がしない場合、リレーから電力が行っていないか、電熱線が切れているということです。

いままでに通常の使用で電熱線が切れたことは記憶がありません。ので、おそらくリレーであろうということで、

Tf3

これが交換用のリレーです。

P&B社のタブ型、国内では手に入れにくいのでパラゴンから取り寄せています。

これを交換して、無事に焼成が始められました。

リレーの交換は、慣れた方ならご自身で20分もあれば可能です。交換パーツとして販売もしていますので、ご入り用の際はメールなどで在庫をお問い合わせください。

しかし、ボックスの中はけっこう線が複雑だったり、ラグ端子が緩んでいて付け直しが必要だったりと、予想外の作業も発生いたします。

輸入物の電気炉の故障の時は、パラゴンに限らずどのメーカーでもご遠慮なく当社までご相談くだされば、可能な限り出張修理等も承ります。

ちなみに、このタイプのリレーは、暑さのせいで故障するということはあまりなくて、単純に機械的寿命が限界に来たということだと思います。

余談になりますが、作動音のしないタイプのリレー(SSR)は、半導体ですので通常使用では高い耐久性を持ちますが、設置場所の暑さが限界に来ると新品でも故障します。
SSRの故障時は導通状態で故障しますので、コントロールがきかないいわゆる「暴走状態」となります。このタイプの窯を真夏に外置きで焼成する場合は設置場所の周囲温度には十分気をつけて、窯から目を離さない注意が必要です。(パラゴンではSSRタイプの窯は生産しておりません)

2015年4月 4日 (土)

システム96のクリアの話

先日、システム96の価格改定の時に新しくWEBショップに加えた商品のお話です。

Clearice

(写真上からSPF100ICE、SPF100S、SPF100XTLS)

WEBショップに新たに加えたSPF100ICE「アイスクリア」は、すでに2012年には発売されていたのですが、今回の価格改定で注目を浴びることになりました。

メーカーのスペクトラムによると、いくらか青みを帯びたことから名付けられたこの「アイスクリア(メーカー正式名称はIcicle Clear)」は、今までと同じシステム96のスタンダードで作られ、同様のコンパチビリティと抗失透性を持ちます。

現物を見る限り、フュージング用ではない普通のスペクトラムのクリアに色が近いようです。(私感ですが、カッターを入れた感じは従来のクリアよりもわずか硬いような感じがします)

SPF100XTLS「ハイクリア」は、原料の不純物を減らし(おそらく消色剤も加えて)透明度を高めた材料で、メーカー名称はCrystal Clearといいます。「クリスタル」と称すると鉛が入っていると勘違いされる向きもありますので、当社では「ハイクリア」と言い換えています。

厚みを出した作品でもキープされる良好な透明度は、対価を払ってもご満足いただけるものだと思います。(厚み6ミリ程度だと対費用効果はイマイチかもしれません)

なお、最近入荷しているクリアのイリディセントSPFIR100Sは基本的にアイスクリアで作られているそうです。

システム96のクリア3種類、ぜひお試しください。

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